2011年3月19日土曜日

食糧備蓄を持たないアリ

浪江のみなさんからやっと無事の知らせを頂いた。本当に安心した。今回の震災で日本人が学ぶべきことはなんだろう。

インドなら列車が2時間来なくてもホームで猿と一緒に遊んでられるし、中国でマクドナルドのトイレに糞がたまってても、誰も文句言わない。タイで舗道が壊れたまんまでも行政に文句言ったりしない。「ユニバーサルじゃない」とかも言わない。金持ちは車で移動するし、そうでない人は出歩かない。日本はみな階級がなくみな平等だから、みなでクレーマーになる。そのクレームに行政や企業は必死に応えてきた。お偉いさんがカメラの前で頭を下げてきた。計画停電なんてインドは毎日だし、東京以上に発展してるバンコクだって今もやってる。そんなの「計画的」なんだからたいして困らない。無いものはしょうがないんだ。

結局、日本人のクレーム体質が原発をつくらせたんだ。

それを福島に押し付けた日本人は福島の魚や野菜や米をきちんと食べるだろうか。いつしかの米不足のときみたいにタイ米を「ぱさぱさして不味い」といいながら食べていたら、本当に物資も心も貧しい国だと馬鹿にされる。

タイは二毛作、がんばれば三毛作だって可能。アリではなくキリギリス。米は食べ残していいし精神はマイペンライ。巣が踏み潰され、食べ物がなくったアリが次にすることはなんだ。キリギリスから食べ物をもらえるのか。

中国は真っ先に、日本からの輸入品の放射能検査を始めた。
糞は気にしないが放射能は気にするのだ。当たり前だ。毒の入った餃子よりずっと恐ろしい。そのうち日本人観光客は、各国の入国審査で放射能チェックを受けることになるかも知れない。それくらい原子力発電所が爆発する映像はインパクトを持って世界中に流れた。今はアジアはつながっている。情報が筒抜けだ。

これは戦後の復興とは違う。地球の未来のために考えなければならない。