2012年4月30日月曜日

すごい勢いでタイの映画を見ている。

義務感ではなく内から湧き出る自然な好奇心から。 

すごい勢いでタイの映画を見ている。 

1枚30-80B。英語サブタイトル欲しい時は本物と海賊版(劇場盗撮版)を同時に再生する。 
俳優の名前、有名なセリフ、そこで使われている歌を覚える。 

タイのDVDは海外への流出を恐れ英語サブタイトルをつけていない。劇場ではそれが付いているのに、わざわざはずしてDVD化する。 
盗撮版は客の笑い声にセリフがかき消されるので本物も必要。海賊版は劇場上映と同時に市場に並ぶ(4タイトル入って1枚60Bくらい) 
もちろん劇場でも見る。タイ人客が笑うタイミングをつかもうと必死だが、たまに調子に乗ってくると自分だけ笑っているポイントがあって赤面する。ドリフ的な分りやすいシーン。 

そしてテレビをもう一台用意して、キャプテン翼のタイ語版を見ている。 
もしタイ人とサッカーをする時に、みんながみているキャプテン翼の有名なセリフをタイ語でいいたいから。 
コナン、一休さん、セイントセイヤもブリーチも買ってあるがまだ袋を開けていない、あせる。 
タイ人に流行ったNANA(日本映画)をタイ語でチェック。日本だったらわざわざみない。そこで主人公が吸っているタバコはタイへのお土産として喜ばれるらしい。 

CDも買い込んで聞きまくる。おかげでディスコテックでバンドが演奏する曲の約8割はなんちゃってで口づさめるようになった。周りの客の口元をみながらおそるおそる。水で薄めたウイスキー、なかなか酔えない。 

同時にお笑い番組シンローイシンラーイをみながらトゥッキーのダンスを模倣し、オフィスで試してみる。そんな僕をどう思っているかは知る由もない。が、やらないより具体的だ。 

30年分の時間を取り返すように、すごい勢いでDVDを見る。 

1.言語を学ぶことはその国の文化を知ろうとすること。自分の意思ですり寄っていくこと。 
2.次に、文化。その国に深く入り込もうとすること。言語だけでは必要会話しかできず、話が続かない、ついていけない、好かれない、溶け込めない、分かりあえない。 

1は12年前に象村にビデオカメラを持って行ったときに気付いた。 
2はタイで一生暮らしたいと思った時に気付く。 

これは人生をやり直すことに似ている。 
人生を2倍生きることに似ている。 

タイにいなかった空白の時間を取り返すように、すごい勢いでDVDを見る。